11月2日はポーランドの「死者の日」です。
死者の日にはぜひ夜の墓地を訪れてみてください。
カラフルな灯りがきらめく様子はとても幻想的ですよ。
今回は私が実際に訪れたときの様子を書いていきます!
ポーランドの死者の日とは?
死者の日とは、
毎年11月2日に、亡くなった人のために祈りをささげる日です。
前日の11月1日は諸聖人の日(万聖節)で、ポーランドの祝日です。
カトリック教会の祝日の一つで、すべての聖人と殉職者を記念する日だそうです。
ポーランドでは、11月1日のみが祝日になるため、この日に家族でお墓参りに行くことが多いそうです。
そのため、1日と2日どちらも死者の日のような扱いになっているみたい。
今年日本で公開されたピクサー映画リメンバー・ミーは、メキシコの死者の日を題材にした作品です。
ちょうどワルシャワに引っ越してくる飛行機の中で見て、号泣^^;
想像していたよりずっと良い映画でした!
メキシコの死者の日といえば、ドレスアップしたカラフルなガイコツ!
同じ死者の日でも、ポーランドのものとはだいぶ雰囲気が異なります。
ポーランドの死者の日は、どちらかといえば日本のお盆に近いかもしれません。
ワルシャワのポヴォンスキ墓地 死者の日の様子
祝日の11月1日に、友人とポヴォンスキ墓地に行ってきました。
ワルシャワ市内にあるポヴォンスキ墓地は、ポーランドの著名人も多く眠っている大きな墓地です。
夜の18時頃、ワルシャワはすでに真っ暗。
最寄り駅でトラムをおり墓地へ向かうと、道路は人・人・人。
交通整理の警察官や屋台もでていて、まるでお祭りのようです。
墓地の入り口にたどりつき、一歩中へ入ると一気に厳かな雰囲気に。
お墓にお供えされた色とりどりのランプがあちらこちらに灯っていました。
スピーカーからは教会っぽい音楽が流れています。
そのカラフルな暖かい光に囲まれていると、不謹慎にも『なんだかクリスマスっぽい』と思ってしまいました。
そのぐらい幻想的な雰囲気。
これまで、夜のお墓は怖いイメージしかありませんでした。
ですが、この日は全く怖さを感じず、むしろあたたかい気持ちになりました。
亡くなった人たちを想い祈る
ポーランドの人たちのそんな温かい気持ちがあふれていたからかもしれません。
ポーランドと日本のお墓、ココが違う
お墓にいるとは思えない。
墓地を訪れている間中、何度もそう思いました。
そう思った理由は、あたたかい雰囲気やカラフルなランプのせいだけではありません。
- 人気のお墓の前では人だかりができていて、その周辺では人の大渋滞がおこる
- 写真を熱心に撮っている人がたくさんいる
日本のお墓参りでは絶対見れない光景が広がっていました^^;
とても興味深かったのは、ポーランドの人は自分の家族のお墓だけでなく他の人のお墓にもランプのお供えをしていたことです。
友人や知人だけでなく、直接の関係はないであろう著名人のお墓にもお供えしていました。
そのせいで人気者の墓にはランプがたくさん。
その隣のお墓には小さなランプが一個だけだったり。
なんだか世知辛い・・
数は多くありませんが、ポンチュキ屋(ポーランドの揚げパンみたいなお菓子)やスナック屋の姿も。
ポヴォンスキ墓地の場所・行きかた
住所:Powązkowska 14, 01-797 Warszawa
トラムもしくはバスが便利です。何路線もとおっています。
最寄り駅(停留所)はつぎの二つです。
- Rondo “radosława”
- Powązkowska
トラム(もしくはバス)の番号によって乗り場・降り場が異なります。
ポヴォンスキ墓地へ行くときの注意点
暗がりに気をつけて!
墓地のなかは灯りが少なく暗いです。
段差や木の根っこなどで転ばないように、足元に気をつけてください。
死者の日当日の墓地周辺は人通りがかなり多いので、あまり怖い雰囲気ではありませんでした。
ですが、念には念を。
女性の一人歩きや人通りの少ない道は避けるなどの最低限の注意は払ったほうがいいと思います。
防寒はしっかりと
11月の夜はとても冷えます。暖かい服装でお出かけくださいね。
あくまで、お墓参りの人を優先に
当たり前のことですが、地元の人たちのお墓参りの邪魔をしないように見学しましょう。
墓地に訪れる前に不安に思ったことがあります。
お墓参りを部外者が見学するなんて失礼じゃないだろうか?
そもそもお墓参りってするものであって見るものではないんじゃないか?
そんなギモンをポーランド人の友人にぶつけてみると、一言。
「全然大丈夫!夜の墓地はとってもきれいだよ!」
ポーランド人はオープンで寛容だなぁ。