今回から2回にわたりポーランドの鉄道(ポーランド国鉄)についてご紹介します!
1回目はポーランド鉄道のチケット予約購入方法や鉄道を利用するときの注意点などを詳しく解説していきます!
早めの予約が断然お得です。この記事を読んだらさっそく予約してみてくださいね!
- ポーランド鉄道のチケット予約購入方法
- 電車の予約購入はいつからいつまでできる?
- 鉄道チケットのキャンセル・変更条件
- お得な早割でチケットを買う方法
- 1等車と2等車の違い
- ポーランド鉄道を利用する前に知っておきたい注意点 etc…
\ポーランド鉄道特集2回目はこちら/
▲インターネットでの予約方法を解説しています▲
ポーランドの鉄道は快適
ポーランドの鉄道は意外にも(?)とてもキレイで快適です!
EIP、またはペンドリーノと呼ばれている高速鉄道はポーランドの主要都市を走っているので観光にとても便利。上の地図の4都市はすべてEIPが走っています。
そしてポーランドの鉄道はかなり安い!早割を使えばワルシャワ⇔クラクフ間を約1500円で移動できちゃいます。
ポーランド鉄道の予約購入期限はいつからいつまで?キャンセルや変更条件も
ポーランド鉄道(ポーランド国鉄)のチケット予約購入条件はつぎのとおりです。
鉄道のチケット予約・購入期間
発売開始 | 出発30日前から |
発売終了(予約購入期限) | 駅窓口:出発ぎりぎりまで インターネット(公式サイト):出発5分前まで 券売機:出発1時間前まで |
インターネットでのチケット予約開始は、30日前の午前0:30(ポーランド時間)からです。(毎月1日のみ午前1時から)
鉄道チケットのキャンセル
キャンセル期限 | 出発15分前まで |
キャンセル手数料 | 購入金額の15% |
キャンセル受付場所 | 窓口で購入:窓口 インターネット(公式サイト)で購入:公式サイトor窓口 |
鉄道チケットの変更
変更期限 | 出発5分前まで |
変更手数料 | 同一区間なら無料。(人数・名前も同一) ただし、チケット料金の差額がかかる |
変更受付場所 | 窓口で購入:窓口 インターネット(公式サイト)で購入:公式サイトor窓口 |
ポーランド鉄道のチケット変更は、予約購入済のチケットを払い戻してから、あらたに買い直すという手続きになります。
そのため、早割チケットを持っているときは、変更すると料金が高くなってしまう可能性が高いです。
同一区間で変更の場合は払い戻し手数料や変更手数料はかかりません。
ポーランドの鉄道を予約・購入する2つの方法
ポーランドの鉄道チケットを予約・購入する方法は2つあります。
- インターネット
- 駅の窓口または券売機
インターネットでの予約はPKP Intercity(ポーランド国鉄)の公式サイトが断然お得です!
どうしても日本語で予約したい場合以外はおすすめしません。
Polrailserviceという英語サイトもありますが、こちらも割高です。
インターネットでチケットを買う
長くなるので詳細はこちらの記事をご参照ください。
券売機でチケットを買う
駅でチケットを買うならあまり並んでいない券売機がおすすめ!
駅のあちこちにあります。
窓口で買う
駅の窓口はいつも長蛇の列なのであまりおすすめできません。
窓口には英語が話せない人もいます。
ポーランド鉄道の料金、早割、1等車・2等車の違い
ポーランド鉄道(ポーランド国鉄)にはいくつかの電車の種類があり、それぞれ値段がことなります。
観光客に一番人気の路線、ワルシャワ⇔クラクフ間で比較してみました!
電車 | 時間 | 2等車価格(ズロチ) | 1等車価格 (ズロチ) |
EIP | 2時間20分 | 150 | 229 |
EIC | 2時間半 | 139 | 199 |
IC | 2.5~5時間 | 60-62 | 78-81 |
TLK | 3~4時間 | 60 | 78 |
観光客に一番人気なのはEIP。ペンドリーノともよばれています。
快適かつ早いです。
EIPとEICの大きな違いは車両の設備の良さ。EIPのほうがキレイです。
どの電車も全席指定です。
EIPは乗車前のチケット予約購入が必須です。
早割でお得にポーランド国鉄に乗ろう♪
ポーランド鉄道にはとってもお得な早割があります!
ご参考までに代表的な早割を2つご紹介します。
チケットを買うときに自動的にその時点の最安値が適用されるのでご安心を。
発売開始したらすぐに買うのがおすすめですよ。
半額以下になるスーパー早割。
販売開始すぐに売り切れることも多いです。
販売期間:30日前~販売枚数終了まで
販売区間:EIP、EICの決められた区間のみ。
・ワルシャワ⇔クラクフ間 2等車 49ズロチ/1等車 119ズロチ (通常 2等車150 / 1等車229)など
販売期間:販売枚数に達するまで。
販売区間:全タイプの鉄道に適用
- 出発30日前~21日前 45%
- 出発20日前~14日前 30%
- 出発13日前~7日前 15%
大きな荷物・大型スーツケース用のチケットについて
座席の下や上の棚におさまりきらないような大きな荷物には別途大型荷物料金がかかります。
インターネット(公式サイト)でチケットを購入する時に一緒に買うことができます。価格は5.1ズロチです。
電車内で車掌さんから購入した場合は10ズロチです。
以前は事前に買わないと罰金50ズロチでしたが規約が変わったようです。またいつ変更になるかわからないので、できるだけ事前に購入することをおすすめします。
詳しくは公式HPをご確認ください↓↓
https://www.intercity.pl/pl/site/dla-pasazera/oferty/krajowe/przewoz-rzeczy.html
機内持ち込みサイズのスーツケースは、座席の上または下に入るので荷物チケットはいりません。
1等車と2等車の違い
ポーランドの鉄道には1等車と2等車があります。上の写真は2等車の座席です。
日本の電車でいうと、グリーン車と普通席みたいな感じです。
グリーン車ほどセレブ感はないけど・・。
1等車の特典はつぎの3つ。
- 食事がでる
- 座席が広い
- 静か
食事といっても飛行機の機内食みたいにガッツリしたものではなく、軽食+αていどです。
味はまあまあ・・温かい食事じゃないのでそこまでの感動はありません。
2等車は飲み物が1つですが、1等車は2つもらえます。コーヒー、紅茶、ペットボトルのお水から選べました。
私は2等車でも座席が狭いと感じたことはないので、座席の差はそこまで感じなかったです。
それよりも1等車は車両の雰囲気がとても落ち着いていて静かだなと感じました。一人旅でゆったり優雅に移動したいときには1等車がいいかも。
逆に複数人で旅行するときは2等車のほうがおしゃべりしやすいかもしれません。
インターネットで予約したチケットを窓口で座席変更できる?
先日読者さんからこんなご質問をいただきました。
公式サイトで予約したチケットの座席が進行方向と反対側だったため変更できたら・・というご質問でした。
座席が進行方向と逆になってしまうこと多いんですよね・・。
車両の半分は逆向きなので。
結論からいうと、当日席を変更することは可能ではあります。
しかし、余計な費用がかかってしまう可能性が高いです。
ポーランド鉄道のチケット変更は、予約購入済のチケットを払い戻してあらたに買い直すという手続きになります。鉄道会社に確認したところ、座席変更のみの場合でも同様の変更手続きになってしまうとのことでした。
そのため、せっかく早割のチケットをとっていても、変更するとその時点の料金(出発数日前だとたぶん正規料金)のチケットを買いなおすことになってしまいます。
これはちょっともったいないですよね・・
残念ながら、チケット購入後の場合は座席か差額料金のどちらかをあきらめるしかありません。
この質問をいただいた当時は座席指定がとてもむずかしかったのですが、予約サイトの仕様が変わって2020年から座席指定がしやすくなりました!
やり方は【写真で解説】ポーランド鉄道のチケット予約&座席指定のやり方の記事で詳しく説明します。
ポーランドで電車に乗る前に知っておきたい注意点
ポーランドの鉄道の乗り方は日本とはだいぶ違います。
注意点や事前に知っておくと安心なポイントをいくつかご紹介します!
駅に改札がない
ポーランド鉄道(国鉄)の駅には改札がありません。
大きな駅はショッピングモールに直結していることが多く、スーパーで買い物をおえてなんとなく歩いていたら急にプラットフォームにたどり着くことも(笑)
また、駅に到着しているはずなのにショッピングモールが延々と続いてなかなか乗り場にたどりつかないこともあります。時間に余裕をもって駅に到着されることをおすすめします。
トラムやメトロには打刻機というチケットを有効化する機械があるのですが、鉄道には基本的にありません。
チケットは乗車後に車掌さんがチェックします。
名前チェックのためにパスポートが必要です。忘れないようにご注意ください!
電車乗り場は電光掲示板でチェック
駅に着いたらまず電光掲示板で乗り場をチェックしましょう。
- 出発時刻
- 電車の番号
- 行先
- 経由地
- 乗り場
②の番号がビミョーに違うことが時々あります。最後の一桁だけ違うとか^^;
番号が少し違っても行先と出発時刻が合っていれば大丈夫なので安心してください。
また、大きな駅でも③の「行先」に表示されず④の「経由地」に表示されることがあります。
たとえば、クラクフ⇒ワルシャワ⇒グダンスクという経路の場合。
首都ワルシャワですら③には書かれず④の経由地に小さく表示されます。
分かりにくすぎる・・。
行先に目的地が見つからない場合は①の出発時刻と②の番号をたよりに探しましょう。経由地に目的地があれば大丈夫です。(小さな駅だと④に表示されないこともあるようです)
乗り場に着いても気を抜かない
ポーランド国鉄では乗り場が急に変更になることもあります。
電光掲示板の表示や周りの人の動きをよくみておきましょう。
ざわざわざわざわ・・となってきたらあやしいです。
違う電車に乗らないように、電車に乗る前にドア横の表示を確認してから乗ると安心です。
上の写真がEIPのドア横の表示です。電車の番号や経路、車両番号が書いています。遠くからみるとこんな感じです↓
プラットフォームの案内が不親切
日本の駅のように、「何号車の乗車位置はここ」といった案内板はありません。
出発時刻ぎりぎりまで電車がこないときはみんなとりあえず近くのドアから乗り込むので、上の写真のように車内が大混乱します。。
ポーランド風物詩だと思って楽しんでください(笑)
ちなみにEIPの車体にかかれている「2」というのは、 2号車ではなく「2等車」という意味です。車両番号はドア横に表示されています。
座席は回転できない
日本の電車のように座席を回転することはできません。
車両の半数は進行方向と逆向きの座席になります。
進行方向と同じ向きで座りたい人は、予約購入するときの座席指定を忘れずに!
飲み物サービス
EIPでは飲み物サービスがチケット代に含まれています。
ペットボトルの水・コーヒー・紅茶から1つ選べます。(1等車は2つ)
1等車は軽食もでます。
食堂車は有料で誰でも利用できます。
ポーランド国鉄のチケットをインターネット予約しよう!
ポーランドの鉄道まとめ記事、いかがだったでしょうか?
参考になれば幸いです^^
次の記事ではポーランド鉄道(PKP)公式サイトでインターネット予約する方法を解説しています!そちらもあわせてご覧ください。
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今日、ワルシャワからクラクフのIC電車に乗りました。事前にチケットを購入していなくて、乗車間際でした。係の人に車内でチケットを購入できると聞き乗車。チケット購入できたのですが、手数料として20ズウォチ請求されて悲しい気持ちになりました。チケットは事前購入マストですね