「ポーランドはチップが必要?金額の目安は?」
ポーランドでは代金の10%程度のチップが必要なケースが多いです。しかし義務ではなく、あくまで気持ち次第です。
今回は、ワルシャワ在住1年の私がたどりついたチップルールをご紹介します。これを読めば、チップをわたすかどうかの基準や、小銭がないときの対処法などがわかります!
ポーランドではチップは義務ではない
しかし渡すことが多い
ポーランドにはチップ文化があります。でも、アメリカのような義務的なものではありません。
基本的にチップは「義務ではなくあくまで気持ち」というのがポーランドのスタンスです。 そんなスタンスが一番難しいと思うのは私だけ?^^;
ガイドブックなどに高級店以外はチップ不要と書かれていることもありますが、実態は異なります。
高級店でなくともポーランド人や日本人在住者はチップをわたしていることが多いです。
ポーランドのチップ文化に悩むこと1年、この間にポーランド人の友人や日本人在住者などに聞いたうえで私がたどりついたマイチップルールをこれからご紹介します。
チップに正解はないので、あくまで一例として参考にしていただければ幸いです^^
ポーランドでのチップをわたす基準
はりぃのチップルール
ポーランドに1年住んで私がたどりついたチップルールはつぎの2つです。
- 担当のスタッフが決まっているとき
- 期待を上回るサービスを受けて嬉しくなったとき
この2つを満たしたときにチップをわたすようにしています。それぞれ詳しく解説していきます!
①担当のスタッフが決まっているとき
私のチップルール一つ目は、担当のスタッフや店員さんが決まっていることです。
チップは接客してくれた店員さんへ感謝の気持ちとしてわたすものですから、担当スタッフが決まっていないときにはわたしません。
たとえば、レストランで注文をとった人・料理をはこんできた人・会計をした人、すべて違う人だった場合。
チップをわたしてもいったい誰にそのお金が行くのかわからないですからね。
もちろん、お店全体のサービスがとてもよかったら渡していいと思います。
②期待を上回るサービスを受けて嬉しくなったとき
私のチップルール2つ目は、期待を上回るサービスを受けたときです。
これは、ポーランド人の友人のチップルールを参考にしました。
彼にどんなときにチップをわたすのか聞くと、こう答えました。
「サプライズなサービス」とは期待の上をいくサービスのことで、サプライズプレゼントとかサプライズ演出のことではないです^^;
期待を上回るサービスというのは抽象的で難しいかもしれませんが、『この店員さんいい感じだなー』と思ったときだと私は解釈しています。
たとえば、レストランの場合、 私はこういう人にチップをわたしたくなります。
- 「Everything is OK?」と気にかけてくれる
- 料理の説明を詳しくしてくれたり、注文の相談にのってくれる
- 店員さんを呼びたいときにすぐ気づいてくれて、ストレスがない
- 愛想がよい
- イケメン(笑)
ちなみに、私は日本基準ではなくポーランド基準で考えるようにしています。日本のサービスの質は高すぎるので。
そのため、期待を上回るサービスというよりも、平均レベルのサービスであればチップをわたしていることが多いかな。
先日、日本に一時帰国したときに、飲食店の店員さんがみんな一生懸命働いていて愛想もいいので、思わずチップをわたしたくなりました(笑)チェーン店ですら接客のレベルが高いってすごいなー。
ポーランドも他のヨーロッパの国に比べると、接客レベルは高いほうだと思います。愛想の良い人が多いです。
チップが必要かどうか場面別に解説
わたす?わたさない?
ポーランドのチップ文化や私のチップルールについてここまでご紹介してきました。
ここからはケース別に解説していきます。
こちらもはりぃのマイルールですので、あくまで一例として参考にしてください^^
レストラン
①担当のスタッフが決まっている、かつ②期待を上回るサービスを受けた時にチップをわたしています。
カフェ
レジで注文・会計する場合(チェーン店が多い)は基本チップなし。
試飲させてくれたり、注文の相談に親身にのってもらったときなどは、レジ横にあるチップボックスに1~2ズロチ入れることもあります。
テーブル会計の場合は、レストランと同じ基準で支払うかどうか決めています。
タクシー
安全運転のタクシー運転手にはチップを支払うようにしています。
ポーランドの運転手は飛ばし屋が多く怖いので、安全運転の人にだけチップをわたすことでそういう人が増えたらいいなという願いをこめて^^;
私はアプリでタクシーをよぶことが多いので、アプリ上で10~15%のチップをわたしています。
ホテル
枕銭は、私は置いたことがないです。
以前ヨーロッパの別の国(ベルギーだったかな?)で枕銭を置いておいたら、そのまま残っていたことがあって、中級ホテルならヨーロッパではいらないのかもしれません。(真偽のほどは不明です・・)
ポーターへのチップですが、そもそもポーランドのホテルでポーターに出会ったことがありません(笑)
5つ星の超高級ホテルならいるのかもしれません。
チップの金額の目安
ポーランドのチップ金額は一般的には合計金額の10%が目安といわれています。
こちらもあくまで目安なので、気持ちしだいでもっと払っても少なく払ってもOKです。
私がチップを払うときはだいたい10%にしています。
コインは失礼?
チップをコインでわたすのは失礼なのかどうかが気になったので、ポーランド人の友人に聞いてみました。
友人いわく、コインでも全く問題ないとのこと。
ただし、グロシュは避けたほうがいいかも。
グロシュは1ズロチ(約30円)未満のコインで、ドルで例えるとセントのようなものです。
チップの渡し方。細かいお金がないときは?
ここからはチップの渡し方をご紹介していきます。小銭がなくてこまった!というときの対処法もご紹介します^^
現金で支払う場合
現金でチップを支払う場合は、端数を切り上げて支払うのが一般的です。
たとえば、合計金額が89ズロチだったら100ズロチを伝票にはさんで席を立ちます。
このとき店員さんに代金を手渡しする必要はなく、テーブルに置いておくだけで大丈夫です。食い逃げされないのかなといつも不思議に思うのですが・・^^;
逆におつりがほしいときは、店員さんに伝票と現金を手渡します。このときに「Thank you」と言うと、チップだと勘違いされておつりがこないこともあるそうです。ご注意を!
おつりをもらって、そのなかの一部をチップとしてテーブルに残しておくのももちろんOKです!
クレジットカードで支払う場合
クレジットカードで支払う場合は、代金はカードで支払ってチップは別途現金でわたしています。
カードで支払う際にチップ金額込みで支払うこともできますが、ポーランドではあまり一般的ではないようです。私のまわりでこのやり方をしている人はほぼ見かけません。
カードでチップを支払うと担当スタッフにわたされずお店の儲けになることもある、という噂も聞いたこともあります。真相はわかりませんが。
小銭がないときの対処法
カード払いのときによく直面するのは、小銭がない問題!
そんなときは店員さんに両替を頼みましょう。
たとえば、10ズロチのチップを渡したいのに50ズロチしかもっていない場合は、50ズロチを10ズロチⅹ5枚もしくは20ズロチⅹ2枚+10ズロチⅹ1枚に両替できます。
私も小銭がないときには、会計時によく両替をお願いしています。断られたことは一度もないです。
それが自分のチップになるとわかっているので、むしろ喜々としてやってくれます。
ただし、紙幣からコインへの両替は私はやったことがないので上手くいくかはわかりません…。コインが必要なときは現金払いにしてお釣りをもらうことが多いですね。
ポーランドに住んで変わったチップに対する考え方
郷に入っては郷に従え
ポーランドにきてからチップに対する考え方が大きく変わりました。
ポーランドに住むまではチップに抵抗がありました。なんだかお金で人を動かしているような感じが慣れないし、失礼な気がするなと思ったりして。
でもそんな考え方はポーランドの人たちは知ったこっちゃないんですよね。満面の笑みで「ありがとう」と言うよりも、チップをわたしたほうが感謝の気持ちが伝わることも多いです。
いいサービスを受けたら、それに見合う金額をわたす。それがポーランドの文化であり礼儀なんだなと。
そんなふうに考えるようになってから、チップへの抵抗感や苦手意識はなくなりました。
以前はチップをわたすかどうか悩んだあげくに「あー!やっぱりわたせばよかった!」と後でよく後悔していました。
最近は悩んだら必ずわたすようにしているので、人生の後悔がだいぶ減りました(笑)
ポーランド旅行でスマートにチップをわたそう!
ポーランドのチップ文化、伝わったでしょうか?
「ありがとう!」と思ったらチップをわたすし、「微妙だったな・・」と思ったらわたさない。
長々と説明してきましたが、それだけのことかもしれません。
今回ご紹介した内容はあくまで私のやり方・考え方なので、これが正解でもルールでもありません。
チップをわたすかどうかや、いくらわたすのかは、あなたの気持ちしだいです。
チップ文化のない日本人にとってはそれが一番難しいんですけどね^^;
この記事がポーランド旅行の参考になれば幸いです。
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