ワルシャワに来て、はや半年。
ふと気づいたことがあります。
「ワルシャワの王道の観光地に全然行ってない!」
住んでいる土地の観光地って意外と行かないものですよね。
というわけで、フリーウォーキングツアーというものに参加してきました。
ワルシャワの旧市街の見どころを、2時間歩きながらガイドさんが説明してくれるツアーです。
ワルシャワ旧市街を手っ取り早く知るには最適!
この記事では、ツアーでめぐった場所や気になるチップの値段などをまとめました。
【ワルシャワ旧市街】フリーウォーキングツアーとは
私が今回参加したのは、「Orange Umbrella」が主催するフリーウォーキングツアーです。
フリーウォーキングツアーとは、その名のとおり、歩いて観光地をめぐるガイド付きツアーです。
ヨーロッパでは人気のスタイルで、各地で同様のツアーが開催されています。
Orange Umbrellaでは、テーマ別のウォーキングツアーを毎日主催しています。
極寒の真冬にもやってることに驚き・・
- 旧市街ツアー(毎日開催)→ 今回私が参加したのがコレ
- ワルシャワ市ツアー(毎日)
- 「第二次世界大戦」ツアー(月、水、金、日)
- 「ユダヤ」ツアー(火、木、土)
- プラガ地区ツアー(金、土)
- ワジェンキ公園ツアー(日)
【ワルシャワ旧市街】フリーウォーキングツアーでめぐった場所・感想
それではさっそく!
ツアーでめぐった場所・概要&感想です↓↓
集合:王宮前広場(ジグムント3世の碑)
10:30に集合!
だったのに、5分も遅刻してしまった・・
あせって走ったせいで汗だくに^^;
開始15分くらいは集合場所の近くで説明していたので、遅れても大丈夫でした。
繁忙期には、予約していても集合時間の10分前に到着していないとキャンセル扱いになり、参加できなくなることがあるそうです。
バカンス時期で混雑している夏の休日は特にご注意ください!
ワルシャワ王宮
ワルシャワ王宮の前の広場でガイドさんがいろいろと説明してくれました。
っていきなり自虐(笑)
王宮は第二次世界大戦のときに、ナチスによって粉々に壊されてしまいました。
ガイドさんによると、王宮はポーランドのシンボル的な存在だったので、早々にターゲットになったそうです。
戦争前・中・後の写真を見せながら説明してくれたので、イメージがわきやすい。
戦争後は本当に焼け野原状態・・
戦争が終わってからも、共産主義政権の許可がおりないために再建することができず、がれきの山だけが残されていました。
1971年にやっと再建が決定し、なんと、市民の寄付によって再建費用がまかなわれたそうです。
戦争が終わってから約40年後の1984年、やっと一般公開されました。
長いなー・・
王宮の歴史を聴くだけでも、時代に翻弄され続けたポーランドの歴史を感じられました。
ガイドさんの熱心な説明をとおして
ポーランドの人たちの復興への想いと見事に復活させた誇りをひしひしと感じて、なんだかジーンとしちゃう。
ジグムント3世の記念碑 Sigismund’s Column
旧市街にいくときには必ず目に入るこの記念碑。
今建っている記念碑は、再建された3代目だそうです。
この記念碑を正面にして右手に進むと、1代目と2代目の柱を見ることができます。
2代目は戦争中にナチスによって破壊されたため、大きく割れています。
今まで「でかいなー」としか思っていませんでしたが、説明をきくと見方が変わってくるなあ。
ポーランドの現在の首都はワルシャワですが、かつてはポーランド南のクラクフにありました。
クラクフからワルシャワに遷都したときの国王が、ジグムント3世です。
聖ヨハネ大聖堂
王宮前広場から移動して、聖ヨハネ大聖堂へ。
ワルシャワで最も古い教会ですが、こちらも第二次世界大戦中に破壊されてしまい現在の建物は再建されたものです。
国の重要行事もおこなわれる場所だそうで、国旗がはためいています。
壁には歴代のポーランドの偉人の彫刻が飾られています。
教会のなかでもひときわ大きい彫刻の、この人物。
ポーランドの歴史にとって非常に重要な人物だそうです。
しかし。
このあたりで私の集中力が切れてしまい、ガイドさんの説明を右から左へ受け流す~
結局何者なのかは不明です(笑)
英語をずっと集中して聞き取るのは無理だ^^;
聖ヨハネ大聖堂のなかを見学したあとは、建物の裏手に移動しました。
幸せの鐘 The Wishing Bell
触れながら周りをまわると願いがかなうと言われている鐘。
観光地にありがちなやつ。
ワルシャワで一番細い玄関 Najwęższa w Warszawie
なぜか観光地になっている、ほっそい家。
間口の広さで税金が計算されていたため、節税対策でこんなになっちゃったみたい。
この家の裏側にまわると、家自体は普通に広かったです。
グノイナ展望丘 Gnojna Góra
ほっそい家の裏手をすすむと、恋人たちの聖地にもなっている展望丘がありました。
お互いの名前を書いて、永遠の愛を誓ってカギをかける。
またもや観光地にありがちなやつ(笑)
ただ、この場所。
かつてはゴミ捨て場だったそうで、当時はものすごい臭いをはなっていた場所だったんだとか。
ガイドさんいわく
旧市街市場広場 Old Town Market Square
お次は、ワルシャワ一の観光地「旧市街市場広場」です。
現在はたくさんの観光客であふれているこの場所も、戦争前はさびれた商店街のようだったそうです。
戦争で破壊された後、ワルシャワ市民が元のレンガを使って壁の割れ目まで元通りに復活させたことで世界遺産に登録され、ワルシャワ一の観光地となりました。
なんだか皮肉な話だけど、ワルシャワ市民のパワーにはただただ感服。
この広場のシンボル的な存在、マーメイド像。
ワルシャワのシンボルである人魚は、いたるところでみることができます。
かの有名なピカソも、戦後ワルシャワを訪れたときにワルシャワの復興の様子に胸うたれ、ワルシャワのマンションの一室の壁に人魚を描いたんだとか。
その時の絵がこちら↓
芸術が爆発している・・
バルバカン Warsaw Barbican
バルバカンは、旧市街を囲むレンガの壁のあいだにある丸い建物です。
このへんでまた私の集中力がきれ、説明をほぼ聞けず・・
というか、聞かず(笑)
キュリー夫人博物館
バルバカンを抜け、キュリー夫人博物館前まで歩きました。
ノーベル賞を女性初で受賞した、キュリー夫人。
しかも2度も。
どうやらこのガイドさん、キュリー夫人のことがとても好きなようで熱く説明してくれました。
でも!彼女のポーランドへの想いはフランスに行ったあとも途切れたりはしなかったわ。
彼女が発見した「ポロニウム」。
この名前はポーランドにちなんでつけられたのよ!
ツアーはここで折り返し、集合場所だった王宮前広場まで帰ります。
幼い蜂起兵の像 Statue of the Little Insurgent
広場へもどる途中、ワルシャワ蜂起の記念碑に出会いました。
記念碑のこどもは銃をもっていますが、
ガイドさんによると、当時18歳以下のこどもが戦闘に参加することは認められていなかったそうです。
(メッセンジャーなどとして蜂起に参加していた子どもはいたらしい。)
戦闘にまきこまれて亡くなった子どもや、心や体に多くの傷を負ったこどもがたくさんいたという事実を忘れないために建てられた記念碑だそうです。
第二次世界大戦中、ナチスに支配・迫害されていたワルシャワ。
ナチスからの解放を求めて、ポーランド国内軍およびワルシャワ市民が立ち上がって闘いました。
ポーランド蜂起による、ポーランド人の死者数は約18~25万人といわれています。
ツアー終了
王宮前広場に戻ってきました。
最後にワルシャワのオリジナル地図をもらって解散です。
地図にはおすすめレストランやカフェがのっています。
ツアーの集合&解散ポイントはこちら↓↓
ワルシャワ旧市街フリーウォーキングツアーのここが気になる!
「フリーってことは無料なの?」
結論からいうと、ツアーの最後にチップを渡すのが暗黙の了解になってます。
ガイドからチップを催促されることはなかったので無料でも一応参加できますが、相当白い目で見られる覚悟がいります(笑)
私も今回いくら渡すべきか迷いました・・
ほかの人があげているのをこっそりガン見したところ、一人平均20~30ズロチのようです。
「ツアーの所要時間は?」
約2時間~2時間半です。
参加する前は「2時間歩きっぱなしってキツイ・・」と心配でしたが、
止まって説明を聞く時間が長く、歩く距離はさほど長くないのであまり疲れませんでした。
ベビーカーを押しながら参加する人や、ご高齢の方も参加していました。
疲れたり飽きたりしたら途中で抜けることもできます。
私が参加した回でも2組が途中で抜けていました。
抜ける際はチップを渡すのを忘れずに!
「ツアーの人数は?予約は必要?」
最大25人までのツアーです。
私が参加したのは平日だったので、参加者は10人程度でした。
ハイシーズンの休日だと予約でいっぱいになることも多いので、予約したほうが無難です。
予約は公式HPから簡単にできます。
公式HP
https://orangeumbrella.pl/
「英語に自信がないけど、大丈夫?」
ガイドさんの説明はすべて英語です。
なので、英語が全く話せないとつまらないと思います。おすすめしません。
日常会話がある程度話せるなら、たぶん楽しめます!
大丈夫です!
わかりやすい英語で話してくれるので、半分くらいは理解できると思います。
私も6~7割しか理解できませんでしたが、十分楽しめました。
むしろ「半分くらい理解できたらいいなー」くらいの気持ちで参加するほうがいいかも。
全部理解しようと必死に英語を聞こうとすると疲れちゃうので^^;
みずから質問をしないかぎり、基本はただ聞いているだけです。
たまにガイドさんからクイズをだされますが、ほかの参加者が答えてくれるのを黙って待っていればOK(笑)
急にあてられたりもしないのでご安心を!